特定健康診査・特定保健指導
40歳以上74歳以下のすべての被保険者や被扶養者に対して、年1回、メタボリックシンドロームに関連する健康診査を実施することが、平成20年度から制度化されました。健診後、生活習慣病の発症リスクの度合いに応じて3グループに階層分けされ、それぞれ保健指導が提供されることとなっています。これを「特定健康診査・特定保健指導」と言います。
診察 | 問診 【標準的な問診項目】 薬の服用/既往歴/貧血/喫煙の習慣/20歳からの体重変化/30分以上の運動習慣/歩行及び身体活動/1年間の体重変化/食生活の状況/飲酒の習慣/睡眠/生活習慣の改善/保健指導の希望 |
○ | ☆ | |
計測 | 身長 | ○ | ||
体重 | ○ | |||
BMI | ○ | ☆ | ||
腹囲 | ○ | ☆ | ||
理学的所見(診察) | ○ | |||
血圧 | ○ | ☆ | ||
脂質 | 中性脂肪 | ○ | ☆ | |
HDL-コレステロール | ○ | ☆ | ||
LDL-コレステロール | ○ | |||
肝機能 | AST(GOT) | ○ | ||
ALT(GPT) | ○ | |||
γ-GTP | ○ | |||
代謝系 | 空腹時血糖 | ◇ | ☆ | |
尿糖 | ○ | |||
HbA1c | ◇ | ☆ | ||
血液一般 | ヘマトクリット値 | ◆ | ||
血色素測定 | ◆ | |||
赤血球数 | ◆ | |||
尿・腎機能 | 尿蛋白 | ○ | ||
心機能 | 12誘導心電図 | ◆ | ||
眼底検査 | ◆ |
○…必須項目
◇…いずれかの項目の実施で可
◆…医師の判断により選択的に実施
☆…保健指導の判定基準でカウント
階層に応じた保健指導
特定健診の結果に基づくリスク判定により、要治療者を除いて3グループに階層分けされ、それぞれ保健指導が提供されます。リスクの高い順に①積極的支援、②動機づけ支援、③情報提供の順になっています。「情報提供」は、健診を受けた人全員に行われます。
Step1 内臓脂肪の蓄積度(腹囲と身長・体重)
タイプ1 | タイプ2 | タイプ1・2以外 |
---|---|---|
【腹囲】 男性85cm以上 女性90cm以上 |
【腹囲】 男性85cm未満 女性90cm未満 【BMI】 25以上 |
タイプ1・2以外 |
Step2 メタボの進展度(検診結果)
- 血糖値:空腹時血糖値100mg/dl以上またはHbA1cが5.2%以上
- 脂質:中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl
- 血圧:収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上
- 喫煙歴:あり(血糖値・脂質・血圧のうちどれか一つ当てはまる場合にカウント)
上記4項目の該当項目数で判定。
タイプ1 | タイプ2 | タイプ1・2以外 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
2個以上 | 1個 | なし | 3個以上 | 1~2個 | なし | |
積極的 支援 |
動機づけ 支援 |
情報提供 | 積極的 支援 |
動機づけ 支援 |
情報提供 | 情報提供 |
※当健保の2024年度以降の実施目標については下記の「第4期特定健康診査等実施計画」を参照ください。